大抵の人がスマホを購入する際考えるのが、スマホを利用して何をするか、だ。
動画が見たいとか、ゲームがしたいとか。
同時に目的に応じて、どのような通信サービスを契約するのか決めねばならない。
動画を見るのだって、ゲームをするのだって、SNSで情報を発信するのだって、データ通信量や通信速度を考慮しないといけない。
その際、3大キャリアでそこそこの料金を払ってがっつり高速でデータ通信を楽しむのか、MVNO(格安SIM)を利用して料金を抑えつつそれなりのサービスで楽しむのか。
一方でデータ通信そのものがいらねえ、って極端なユーザーもいる。
いわゆる「会話ができれば十分だ」派のみなさんだ。
そんな彼らの要望に応えるサービスが、最安の音声専用SIMと言ってよい、mineoの「マイそく」スーパーライトプランだ。
このプランがお勧めできる人はズバリ!「子供」「高齢者」「サブ回線を持っておきたい人」だ!
プランの概要
「マイそく」スーパーライトプランののサービス、概要は以下の通り。
提供開始日 2023年2月22日
月額料金250円(税込)※+10分かけ放題800円。時間無制限かけ放題なら1460円
データ通信速度32kbps(音声通信は制限されない)
スーパーライトから他の料金プランへの変更は可(逆は不可)
契約時には別途事務手数料とSIMカード発行料が発生。
音声通信とsms専用スマホ
250円。
これは思い切ったな、と思わされた。
そして、データ通信速度を32kbpsで切り捨てた潔さ。
まあ、結論から言えば、「音声通信とSMS専用スマホ」ということだ。
料金のところで書いたが、さすがに32kbpsデータ通信だけというわけにはいかないので、10分かけ放題と合わせて800円。時間無制限かけ放題で1460円いずれかを利用することになる。
32kbpsでも、SMSは問題あるまい。
まさに「会話できればそれでよし」の音声専用サービスの王道だ。
サービス導入の背景
このサービス導入の背景には、ガラケー・ガラホ利用で、3Gを使って音声通信だけをしているユーザーの存在がある。
実は俺も、このブログを立ち上げる前まではまさにそれだった(さすがに4Gだったが)。
当然のことながら、スマホ本体も性能のよいものではなくて、限界まで安い物(0円携帯ガラケー、ガラホなど)を利用して、とにかくお金がかからないようにしていたものだ。
今回mineoがこのスーパーライトサービスを導入したのは、そういったユーザーが利用していた、3G回線が順次停波していく背景がある。
音声のみ派は3Gでもなんら問題ないと我が道を行こうとするも、今や時代は5Gの高速大容量通信時代。
キャリアやMVNOも、古くなったサービスを段々廃止する方角にむかっている。
行き場を失った彼らの受け皿となるのが、このプランであると言えよう。
同時に、通信障害などの際のサブ回線として、とにかく音声とSMSだけできれば良いので、なるべく安いプランがないか探していたユーザーにとっても大変に都合の良いプランであると言える。
つい先日もauで通信障害が発生。かなり困ったユーザーがいたのではないか。
そんな際にサブ回線を登録しておけば、転ばぬ先の杖、保険となる。
もっとも、サブ回線にコストがかかってしまうのも避けたいところだ。
mineoのスパーライトプランを利用して、10分かけ放題800円であれば、今まで3G回線一直線な硬派なユーザー殿たちも、手ごろな価格のサブ回線を求めていたユーザー様たちも、濃い眉をピクピクさせて頷いてくれること請け合いだ。
ちなみに32kbpsあれば、おサイフケータイやApple PayなどFeliCa決済も普通に利用できる。
マイそくの他の料金プラン
いくらなんでも32kbpsはねーよ!というちょっと欲張りさんは、もう少し通信速度が速いプランも用意されている。
- スタンダードプラン 最大1.5Mbps 900円(税込)データ無制限+音声通話
- プレミアムプラン 最大3Mbps 2,200円(税込) データ無制限+音声通話
- ライトプラン 最大300kbps 660円(税込)10分かけ放題と合わせて1,210円
なお上記のプラン全て「月曜~金曜(祝日含む)の12~13時は、最大32kbpsの通信速度になる」ので注意。
またスーパーライトのサービスのままでも、データ通信をしたい!ってときには、オプションの24時間データ使い放題(330円/回)を利用できる。
mineoのプランは通信業界が求めている姿かも
このサービス、スタンダードとプレミアから開始して1年で8万契約も勝ち得ているらしい。
もはや通信業界やスマホ本体の性能は、成熟しきっていると言えるだろう。
今後は、ユーザーの声に寄り添った細やかなプラン設定や、業界(高速大容量)の逆をいく考え方が必要になってくる。
そういえば、Youtubeでひろゆき氏が「MVNOは安いプランでサービスを提供するのではなくて、あえて高い値段でサービスを提供すれば他の通信会社との違いが出て良いのでは」みたいな話をしていたな。
他と同じことをしていては、今はどの業界も生き残れない。
ユーザーの声をなるべく細やかに反映しようとしたmineoのサービスに拍手を送りたい。
今回は以上だ。
最後まで読んでくれてありがとう!!