新料金プランで、また新しい動きがあったようなので、今回は俺の所見も加えて、新料金プランの変更点をお話する。
「ahamo」が別料金で、店頭での対応もできるように
3大キャリアのサービス変更点。
ドコモ | au | ソフトバンク | |
プラン | ahamo | povo | LINEMO |
高速データ通信容量 | 20GB | 20GB | 20GB |
容量超過時の通信速度 | 1Mbps | 1Mbps | 1Mbps |
月額料金 | 2,970円 | 2,728円 | 2,728円 |
音声通信 | 1回5分以内の通話無料 | 22円30秒 | 22円30秒 |
対応回線 | 4G/5G | 4G/5G | 4G/5G |
手続き・サポート | 手数料3,300円にて店頭サービス可 | オンラインのみ | オンラインのみ |
まず、ドコモ「ahamo」が店頭での有料サポートを開始する。
今までだとオンラインのみでのサポートだったものを、手数料3,300円を支払うことにより店頭サポートも受け付けられるようにしたものだ。
これは、やはり思った以上に新料金プランになってから混乱が生じた結果であると考えられる。
例えば、「ahamo」を利用する際に、ドコモユーザー以外で「ahamo」に対応する端末を持っていないなら、ドコモで端末を購入して、「ギガプラン」に加入。のち、オンラインで「ahamo」に変更するという手続きを取る必要がある(5月末日まで)。
「ahamo」自体はわかりやすいシンプルなプランなわけだが、こういった手続きが実に面倒なのだ。
「ahamo」が3月26日からスタートしたときも、オンラインでの登録で、色々と混乱があったようだ。
また、今まで「ギガプラン」を使っていたユーザーは、「ahamo」に切り替える際、既存サービスがいきなり使えなくなっていたりするので注意が必要だった。
例えば「ギガプラン」と「ahamo」では、以下の点が大きく異なっている。
・ギガプランだと、「ファミリー割引」で家族間通話が無料。
「ahamo」は1回につき、5分間まで通話が無料(家族割関係なし)
・「ahamo」は、キャリアメール「@docomo.ne.jp」が使えない。
・「ahamo」は、留守番電話サービスがない。
・「ahamo」は、SPモード、コンテンツ決済サービスの一部が使えない。
金額を大きくしぼった反動もあってか、「ahamo」のサービスはやや縮小してしまった。
こういった細々とした情報に関して、ネットを当たってみたり、チャットで色々聞いたりするよりも、対面で直接相談したい人もいただろう。
今回のドコモの変更点は、そういった面を鑑みてのことだと思われる。
楽天モバイルが新たな周波数帯を獲得
2021年4月14日、総務省が楽天モバイルに新たな周波数帯を割り当てることを発表した。
5Gに対応した、1.7GHz帯の20MHz幅(1860〜1880MHz)
この帯域は、公共用業務無線局で使用していた帯域を移行して空けたもので、「東名阪以外の地域」でしか利用できない。
東名阪エリアの周波数帯は、すでにドコモが取得済みだ。
今回のこの結果自体は、5Gを全国展開するうえで決して悪いことではないが、楽天モバイルユーザー的には朗報とは言いがたい。
なぜかというと、本来、楽天モバイルが欲しかったのは5G用の帯域ではなくて、何を隠そうプラチナバンドだ。
ところが、すでにプラチナバンドは他の用途で使ってしまっているため、今回の周波数帯域のように何かの都合で空きが出て譲ってもらわなければならない。
以下の記事参照。
今回の東名阪以外での電波は4Gに転用して使うことも認められているため、今後の楽天の動向には要注目だ。
しかし、楽天モバイルユーザーとしてはこの周波数帯域を活用してもらうとともに、やはりプラチナバンドの獲得にも邁進してもらいたい。
間違っても、「この帯域あげたから、プラチナバンドは我慢してね」的な流れにならないことを祈るばかりだ。
今後の展開はどうなるのか? au、ソフトバンク
やはりオンラインだけでのサポートでは限界があると思ったか、天下のNTTドコモは率先して動いた。
すでに店頭でのサポートを行っている楽天は、弱い回線をなんとかしなければならない。
auとソフトバンクはどうするのか?
ドコモに続くのだろうか。
新料金プランのチキンレース、終わったかと思いきや、またもや今度はサービスの面でドコモが一歩踏み込んだ。
どこぞの記事でも書いたが、固定回線の割合が減少してきて、やや焦りも感じさせるドコモ。
移動通信の分野で負けるわけにはいかないか。
楽天モバイルがプラチナバンドを獲得できる日は来るのか(遠い目)
通信業界の動きは、今後も目が離させない。
ということで、今回は以上だ。最後まで読んでくれてありがとう!!