CPU(スマホ)の温度って、どのくらいが適正なのだろう。
ご存知の通り、スマホはPCと違って、冷却ファンがついていない。
ゆえに熱がこもりやすく、それが処理速度の劣化や故障などの原因になることもある(逆に熱を通して故障を発見する機会にもなりうる)。
スマホを持った瞬間に、「あれ、ちょっと熱いぞ?」と思ったら、この記事を参照されたい。
特に、現時点でのハイエンド「snapdragon888」を搭載したスマホをお持ちの方は、snapdragon888は発熱しやすいという問題点がネットで散見されており、ぜひともご一読いただきたい記事である。
スマホにとって、適正な温度はどのくらいか?
スマホにとって適正な温度はどのくらいなのだろうか?
スマホの温度を決定する要因として、スマホに搭載されているCPUや素材などが大きく関係してくる。
こちらのBOATマガジンさんのページでは、「スマホの適正温度は25℃程度」と結論づけている。
手に持って熱さを感じる程度だと、適正温度をかなり上回っている状態と考えてよさそうだ。
うまく排熱ができないと、熱に弱いスマホはどんどん動作が鈍くなっていく。
BOATマガジンさんのページでは、スマホが熱くなった場合の対処法も紹介されている。
- 電源を切り、一定時間置く
- スマホケースを外し、素の状態にする
- 充電している場合には充電器を外す
- 再起動し、アプリを全て終了。複数立ち上げた状態にしない
こちらの記事でも書いたことがあるのだが、やはりスマホにとって熱を持つことはあまり良くない。
あくまで自然なうちに冷ますことを考えて、そもそも温度を上げすぎないように気を付けたいところだ。
CPUのせいでスマホの温度が上がりやすい?snapdragon888(爆熱)
スマホのCPUの温度が急激にあがってしまうことで有名なのが、ハイエンドで知られるsnapdragon888だ。
実はこのCPU、かなり前から「大変に熱を発しやすいこと」で有名である。
こちらはYoutubeにも動画をあげていらっしゃるかずやさんのブログ(Sin-Space)の記事である。
この記事のなかで、かずやさんは「Snapdragn 888・865の発熱と性能を比較」しているのだが、snapdragon888を搭載しているGalaxy S21がsnapdragon865を搭載しているGalaxy S20よりも熱しやすいという事実を明らかにしている。
記事ではまず、
ブラウザの動作、Twitter、YouTubeなどのSNSについてはどちらのモデルも快適に使うことができる(かずやさんの参照動画はこちら)
ゲームの動作に関してもPUBGモバイルで比較してみたが、違いを感じることはできなかった。
ことが明らかにされている。
ところが、写真を撮影した瞬間に、
「CPUの発熱が5℃ほどの差が出ており、Galaxy S20は34℃に抑えられているのに対してGalaxy S21は39℃となっている」
という事実が発見された。
これは動画でも同様であり、どうもsnapdragon888は、「静止画動画を撮ると熱を持ちやすくなるのではないか」という疑惑が持ち上がったのである。
かずやさんは、その後、CPU性能を70%に落として動画編集アプリを起動。
snapdragon888とsnapdragon865が処理にかける時間や発熱の違いを検証。
そして衝撃の結末を得る。
「CPU性能を70%に下げたほうが、Snapdragon888の性能があがった」という事実がわかったのである。
つまりは、snapdragon888は発熱したせいでその機能を著しく失っていた、自身の熱で自爆していたのではないか、という疑惑が持ち上がったのだ。
実はこれと似た現象を、こちらの記事でも著したことがある。
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参考評判の悪いスマホ!これだけはやめておけ!(1)~AQUOS zero2編~
続きを見る
記事では、AQUOS zero2が排熱処理に問題があって、その性能を十分に生かしきれないことを述べた。
これと全く同じ現象が、snapdragon888で発生しているのではないか(snapdragon888の場合は、カメラ性能による発熱のようだが)
かずやさんは、
「Galaxy S21(snapdragon888搭載)は、背面パネルがプラスチック素材となっていてガラス素材を採用しているGalaxy S20(snapdragon865を搭載)よりも排熱性能が弱い可能性があります。熱くなった筐体が冷めるのがGalaxy S21の方が遅かったりするので筐体の素材を変更したことによる弊害となっているのかもしれません」
と理由付けている。
CPUではなくて、スマホの素材に問題があるのでは?ということである。
しかし、他のブログの記事で、やはりsnapdragon888そのものに問題があることがわかってしまう。
CPUがスマホの温度を上げてしまっていることが証明されたsnapdragon888(爆熱)
今度は、アンドロイドネクストを運営されているRyoさんの記事。
Ryoさんの記事では、素材がGalaxy S21のプラスチック素材ではなく、ガラス素材ででてきている「Xiaomi Mi 11」の発熱について記されている。ご存知の通り、「Xiaomi Mi 11」は、snapdragon888を搭載した端末である。
ガラス素材は排熱しやすいGalaxy S20と同じ素材であり、端末の素材が問題であったならば、「Xiaomi Mi 11」は排熱性にすぐれるためそれほど温度があがらないのではないか、と思われる。
しかし、Ryoさんの記事内において、やはり動画撮影を行ったところ、CPUの温度が急上昇したことがわかってしまった。
Snapdragon888というCPUが、スマホの温度を上げていることは間違いなさそうだ。
ただし、Ryoさんは端末が熱くなるということは、放熱が行われているということでもあるのでは、と前向きな意見を述べていらっしゃる。
確かに、一理ある考えだ。
ただし、発熱のせいでCPUの性能が犠牲になったら、せっかくのハイエンドも意味がないということになってしまう。
CPU(スマホ)の温度を抑えるために、ひと工夫が必要
CPU(スマホ)の温度を押さえないと、処理速度などに影響が出るため、場合によってはひと工夫が必要になってくる。
方法としては、「Sin-Space」のかずやさんが行ったように、
1,「省電力モード(70%ぐらい)」でスマホを使用する。
あるいは、以下のような工夫も効果がある。
2,バックグラウンドで動いている余計なアプリを止める(再起動すると余計なアプリが全てリセットされるので便利)
3,写真、動画撮影をいったんやめる(特にsnapdragon888)
4,スマホの電源をオフにする。
5,熱暴走中のスマホを充電しない。
急激な温度低下は、スマホの故障の原因になるので注意。
どうしても急激に冷ましたいときは、
6,スマホケースをとる(特に手帳タイプ)
7,室温と同じ程度の扇風機の風をあてる(急激冷却に注意)
8,他の金属や物質につけて熱を逃がす
などもそこそこ有用である。
ただし、一番良いのは「9,自然のうちに冷ます」。これがベストだ。
ということで、ハイエンドCPU「snapdragon888」の問題点についてCPU(スマホ)の適切な温度の話も交えてお話させてもらった。
記事中に参照させていただいたブログのURLはこちら。
BOATマガジンさん BOATマガジン 〜家電からWebサイトまで 今の商品を「知る」メディア〜 (bought-boat.com)
かずやさんのShin-Space シンスペース | iPhone・iPad・Mac・スマホなどガジェットのレビューブログ (sin-space.com)
Ryoさんのアンドロイドネクスト アンドロイドネクスト | 新型Androidスマホのリーク情報、噂、発売時期などをいち早くお届け (androidnext.info)
今回は以上だ。最後まで読んでくれてありがとう!!