旧Twitter、いわゆる現在の「X」で、Youtubeのショート動画を超えたさらに短いショート動画に注目が集まっているらしい。
Youtubeでいうところのショート動画の長さは60秒程度だが、今「X」ではやっているのは「1秒動画」。なんと「たった1秒しかない動画」なのだ。ポスト(投稿)を見るなり一瞬で終わってしまう。はてさて、そんなものを投稿してどうするつもりなのか。
実はこれ、インプレッション稼ぎに有効であると巷で噂されており、故に大量に投稿されるという事態が今現在「X」で発生している。インプレッション稼ぎに有効であるならば、使わない手はないが、果てして実際のところは???
この動画では現在効果があるとされている「1秒動画」についてお話したい。「X」上で収益化のためインプレッション数を稼ぐことを望んでいる人のみらなず、「X」のアカウントをブログへとつなげる導火線として活用している諸氏にも少し考えてもらいたい内容である(お勧めとは書いていないことに注目)。
「1秒動画」の投稿のやり方
まずはその「1秒動画」の投稿の仕方についてお話しする。ざっくり言うと、普通に動画を投稿(ポスト)した後、少し時間をずらして1秒動画をポストするだけ。たったのこれだけで、インプレッション数を増加させることが可能となるらしい。
「1秒動画」の意義を理解するためには、「X」のインプレッション、つまりは「情報の拡散」に関する常識を確認しないといけない。当然だが、有益な情報は多くの人々の目にふれやすいように「拡散」される。「拡散」されればそれだけ多くの反響を得やすくなるのだが、実際にここがなかなか難しい。赤の他人の投稿などに興味がない人も多く、ましてや情報商材などに関する内容は即スルーで一切投稿を見ないなんて人が多いからだ。ところが、今回の「1秒動画」は1秒見ただけで「最後まで見るに値するポストであった」と「Xのアルゴリズムが勘違いしてしまう効果」がある。
こうして動画は拡散されて多くの人の目にとまるようになる(これをインプレッションが増加するという)。「X」では「収益化する」際に、インプレッションに対して収益が発生する仕組みになっているため、この「1秒動画」を駆使することで、収益を得やすくなる。
言ってみれば、まあなんともせこい小手先のテクニックである。
1秒動画に本当に効果があるのか、ITmediaNEWSが検証したところ…
これに関して、本当に効果があるのか「ITmedia公式アカウント」が検証を行った。
『ITmedia NEWSの公式アカウントで検証したのは、記事「実況者向け『ゲーミングマンション』内見してみた 防音・家賃はどんな感じ?【動画あり】」の取材動画。8日午前11時ごろに通常の動画を、同日午後3時に1秒動画のバージョンを投稿。48時間後にインプレッション数を確認。8日午前11時に投稿した通常版が約1万6000回、同午後3時に投稿した1秒動画版は約3万2000回。同じ内容にもかかわらず、1秒動画バージョンの方が倍近いインプレッション数になることが判明した』
というこは、やはり「1秒動画」は「X」上でのインプレッション数増加に効果があるわけだ。
正直、この「1秒動画」は賛否両論で、否定的な意見のほうが多いように思う。なにしろ投稿を見ている際に、いきなり再生され一瞬で終わる。正直うざったいことこの上ない。「X」での収益化が開始されて以来、こういった「いかにインプレッションを稼ぐか=収益を最大化するか」といった「インプレ稼ぎ」の手法が横行している。まあ、実際に効果があるということは、それも一つの手段として利用する輩がいてもムリの無い話だ。これは現行の「X」のシステムに問題があると言わざるを得ない。
「1秒動画」がウザイ人は…
もしこの「1秒動画」をうざったく感じる人は、「データ設定の自動再生をオフ」にすることで自動再生をできなくできる。
具体的には、以下の通り。
「X」の左側の列から、以下のところをタップして。
「設定とプライバシー」を選択。
「アクセシビリティ」を選択。
「自動再生」を選択。
「しない」にチェックをつける。
まあ、あんまり気にしない人はそのままでも良いかもしれないが、正直自分が「そんな妙な手段を使ってインプ稼ぎをしているやつの片棒を担ぎたくない」と考える人は、上記の設定にして「拡散させない」ことに貢献しても良いかもしれない。
もっとも「X」は良しにつけ悪しにつけ仕様変更されがちなアプリなので、運営側がすぐにこういった手法に対して手を打つのではないかと思われる。
正直、情報とは「役に立つものを拡散してもらいたい」というのが本音なので、これらの手段を「自ら活用する」のはお勧めしない。ただ、もしも利用したいと思っている人がいるならば、運営側が手を打つ前、今のうちだ。利用した結果に関しては、残念ながら当ブログでは関知しない。くれぐれも「X」のアルゴリズムを怒らせて、凍結祭りの際に該当するアカウントがロックされていないことを祈るのみである。
今回は以上だ。最後まで読んでくれてありがとう!