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(時系列)ホラー小説「近畿地方のある場所について」(順番)

9月18日のYahoo!ニュースで、背筋先生の「近畿地方のある場所について」が紹介されたよん。

 

いやー、怖いっすな。

 

短編を組み合わせていくタイプの小説なんで、色々なサイトとカクヨムの本編を整合しながら時系列を自分なりに作成してみたんだけど、この作業がまた怖い怖い。

 

ってことで、自分なりに作ってみた時系列を紹介。

 

書籍化されてしばらくだけれども、話の流れが見えないって人は参照してもらいたい。

 

おかしいところがあったら突っ込んでくださーい。

 

「近畿地方のある場所について」とは

「近畿地方のある場所について」とは、小説投稿サイト「カクヨム」に掲載されていた背筋氏のWebホラー小説。

 

ホラージャンルとしては異例の1400万PVを叩きだした。

 

8月30日に書籍化、KADOKAWAより刊行された。

 

 

ぶっちゃけ、怖い。

 

いやはや、マジでこれは怖いぞ。

 

フィクションをドキュメンタリーのように演出して表現する「モキュメンタリー」の手法、これは怖い。

 

もっともフィクションとは言っても0から創作したものではなく、背筋氏が体験したか友達から聞いた話をベースにして書いたものなのだとか。

 

ただ、短編の連続という形で投稿されているので、ちょっと時系列、順番がわかりにくくなっている。

 

なので、時系列を簡単にまとめてみる。

 

近畿地方のある場所について(時系列でのまとめ)

明治時代(事の発端)

"とある村"にて『まさる』の母死亡。

 

『まさる』異常な行動をとるようになる。

 

村の女が死亡。

 

まさる、嫌疑をかけられて自殺。

 

村の女がまさると同様の死に方をするようになる(たたりか?)

 

「ましらさま(まさるさま)」の祠を立て、奉るようになる。

 

昭和時代

1984年

叔父が"とある村"ダムで働いていた8歳の少女Aが行方不明に。叔父がダムで自殺。

 

1987年

"とある村"があった東部のマンションで「まっしろさん」という遊びがはやる(生贄を差し出す不可解な遊び)。

少女Aに対する霊視が行われたり、少女Aの目撃情報などが出る。

 

1991年

新興宗教「スピリチュアルスペース」設立。

 

1992年

鳥取県在住の家族が"とある村"ダム近辺に作られたキャンプ場で宿泊。山から呼ぶ声が聞こえたり、山から白い大きな手が手招きする現象に見舞われる。妻と6歳の息子が「山に行こう」と言い始める。

 

1996年

月刊誌に、新興宗教「スピリチュアルスペース」の記事が出る(カルト教団で起こっている異常な事態の報告)。

 

1999年

11歳のあきらくん自殺。「まっしろさん」の生贄になったか。あきらくんの母発狂。お札を家の内外にはるように(お札屋敷)。のち、自殺。

 

2000年

作者(背筋氏)が「スピリチュアルスペース」に潜入取材。教団の儀式について調査しているうちに意識を失う。のち、さらなる調査を試みるも、教団そのものが消失。儀式につかわれた「大きな石」もなくなっていった(赤い女が、石を盗み出した)。

 

2002年

関西の名門私立中学校での事件発生。学級委員長であった女子が自殺。「山へ誘うもの」が関係か。

 

このあたりから、作者(背筋氏)がホラー作家として活動開始。

 

2003年

埼玉の一家が失踪。謎の絵が描かれたシールを大量に発見。

 

同時期、「学校の怖い話」第2巻のなかで「まっしろさん」「あきらくん」などの会談が掲載される。

 

2004年

鳥取県の女子大生が"とある村"ダム周辺を訪れる。謎の男につきまとわれる。男は廃神社の鳥居の下で、大きく口を開けて待っている。

 

2005年

バイカーが廃神社訪問。祠に押し込められた人形を発見。のち、自らのブログを削除。

 

このあたりから、関西の女子高でチェーンメールがはやる。そのうちの1つが「埼玉一家が失踪した家」に残されたシールに描かれた絵に酷似した絵になっている。シールの四隅には「了」の文字。

 

2007年

カメラマンB氏が、"とある村"ダムのバルブ室でフランス人形発見。写真を撮る「0053ファイル」が真っ黒に。それ以降の写真も「0053ファイル」に黒いものが写る。

 

「学校の怖い話」第6巻販売。「ジャンプ女」「あきとくんの電話ボックス」掲載。

 

2009年

ジャンプ女が笑顔でジャンプして、二階から家のなかを覗く事件が発生。

 

女性ファッション誌の編集者がカメラマンB氏から「053ファイル」(未納品)を送ってもらう。真っ黒だった画像が、「大きく開いた人の口」であったことが判明。山のなかで、大きく口を開いた男に追いかけられる夢を見るようになる。

 

2011年

「関西軍曹」がお札屋敷でシール(四隅に「了」)

 

大学生Aさんが、赤い服の女(ジャンプ女)につきまとわれるようになる。お祓いも断られ、やがて男の子の姿(あきとくん)が見えるようになる。

 

2014年

某月刊誌に短編「待っている」が掲載。短編のなかでは、"とある村"東部のマンション5号棟に引っ越してきたAさんの母親が誰かが飛び降りるのを「待っていた」ことが記載されていた。

 

2015年

某月刊誌に短編「賃貸物件」が掲載。暗い部屋のなかで真上に両手をあげた赤い服の女の画像を発見。会社のコピー機から、赤い服の女の画像と、「見つけてくださってありがとうございます」と書かれたコピーが出てくる。

 

2016年

"とある村"ダムで女性とその娘が死亡しているのが発見される。女性の夫の犯行か。夫は以前から「山に行く」と話していた。面識のない女性が一緒だった。

 

大学生Aさんの彼氏が、「ましろさま」(こっくりさんのようなもの)をふざけて行う。SNS上で謎の人物からいいねをもらうように。彼氏はAさんの髪を切り取り、ぬいぐるみに巻き付けて「Aさんの代わりにする」と伝えて消息不明に。

 

2019年

作者(背筋氏)に知り合いである小沢の大学時代の友人Eさんがビジネスサークルのパーティーに招かれる。そこでシールの絵を見て歓声をあげる参加者の姿を見て、逃亡。自宅のドアにその絵が描かれた紙が大量に貼り付けられる。

 

男子大学生が廃墟に肝試しに行き、ノートを発見。その数か月後に男子大学生の母親が、そのノートに書き込まれたのと同じ内容の文章が見える現象に悩まされる。家のお隣さんに「見つけてくださってありがとうございます」と書いた手紙を投函するようになる。

 

2020年

生配信者が"とある村"トンネルで「おーい」と叫んで笑顔で手を振って走ってくる人と遭遇。妙な言動をしたあと「山へいきませんか」と言って配信終了。

 

このあと2021年まで、女性が「山へいこう」と声をかけられる出来事が何度か発生。

 

2022年

小沢、子供のいない女友達に「山へいこう」と声をかける(本人はおぼえていない)。小沢の死体がダムで発見される。面識のない女性と一緒だった。

 

 

 

 

時系列まとめは以上。

 

考察なんかもやってみたいと思っているが、それはまた別の記事で。

 

Webで読むのもよいが、やっぱり書籍のほうが個人的には読みやすい。

 

恐い話好きな人、そうでもないけどちょっと興味がある人にお勧めだよん!

 

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