吉村作治氏が妻と離婚した理由はラーメンだった？！-人生をエジプトに捧げた男- -

皆さんは吉村作治氏をご存じだろうか？

吉村作治氏は、日本の考古学者で、エジプト考古学の第一人者。衛星写真分析などのハイテク技術を導入した調査方法で遺跡を発掘する手法が評価されている。60年近くもエジプトで発掘を続ける81歳。人生の全てをエジプトに捧げた人物と言える。

そんな彼にもかつて愛した女性がいた。エジプト人の女性で、23歳のときに結婚。奥様は当時まだ15歳だったというから驚きだ。ところが、吉村作治氏がその奥様と離婚したのは「ラーメンが原因だった」というからさらに驚きだ。

本当かどうか、ちょっと調べてみた。

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吉村作治氏とは

改めて吉村作治氏とはどのような人物なのか。

経歴

1943年2月1日、東京生まれ。
1961年、東京学芸大学附属高等学校卒業
1964年、早稲田大学第一文学部入学
1966年、ナイル川流域のゼネラル・サーベイ実施、調査の始まり
1967年、カイロ大学考古学研究所留学
19709年、早稲田大学卒業
1971年、エジプトにて発掘権を取得し、アジア初の調査隊として発掘開始

なお、吉村英二氏がエジプト考古学者になったきっかけは、小学生のとき図書室で、ハワード・カーターの王墓発掘記「ツタンカーメン王のひみつ」を読んだため。

主な業績

1974年、ルクソール西岸マルカタ南魚の丘遺跡で彩色階段発見
1982年、ルクソール西岸クルナ村貴族墓にて約２００体のミイラ発見
1987年、クフ王の大ピラミッド内部に電磁波探査によって未知の空間発見
ピラミッド南側で第2の「太陽の船」船坑発見
1991年、アブ・シール南丘陵遺跡にてラムセス２世第４王子の葬祭殿発見1996年、ダハシュール北遺跡にてツタンカーメン王側近イパイの墓発見
2005年、ダハシュール北遺跡にて青いミイラマスクを被った将軍セヌウの墓をはじめ未盗掘貴族墓４基発見
2010年、エジプト・アラブ共和国文化省エジプト考古最高評議会から永年の功績によりゴールド・メダル賞を授与される
2010年、早稲田大学より名誉教授称号、授与
2011年、早稲田大学光輝賛助員称号、授与される
2016年、クフ王墓を探索する新しいプロジェクト、ギザ西部墓地調査開始
2018年、ギザのクフ王の大ピラミッド内部のスキャニング調査開始
2019年、エジプトアラブ共和国考古省から国際エジプト学者会議で表彰される
2023年、傘寿（80歳）を迎える
2023年、在エジプト日本国全権大使の岡浩閣下から在外公館表彰を授与される
2023年、日本とエジプトの友好親善に寄与した功績で外務大臣表彰を授与される
2023年、日本とエジプトとの学術交流功労、教育研究功労により瑞宝中綬章を受賞する

輝かしい彼の経歴。しかし、残念なことに、ここに一言、「奥様とは離婚」という悲しい事実を追加しなければならない。しかも、原因はラーメン…。

吉村作治氏が妻と離婚してしまった原因は、ラーメン？！

先述したが、吉村作治氏が結婚したのは23歳の時で、奥様は15歳。

吉村作治氏は結婚と同時にイスラム教に改宗した。人生をエジプトに捧げる覚悟は、23歳の時にもうできていたんだな。そして彼は研究ため多忙な生活を送ることになる。1年に20日間しか家族のそばにいない生活だったとも言われているので、まさに激務だ。エジプト人は家庭を大切にするというが、残念ながら吉村作治氏は仕事第一で働く典型的な日本人。そのあたりから、奥様の不満が段々と高まっていたものと思われる。

そして奥さんとの関係に修復不能な亀裂が入ったのが、熱海での出来事だった。

吉村作治氏は、熱海で家族で滞在していたとき、こっそりラーメンを食べに行った。ラーメンにはチャーシューが入っており、それがイスラム教にとっては禁忌の食べ物であったからだ。でも、どうしても食べたかった吉村作治氏。家族にばれないように、昼を避けて夜家族が寝静まってからラーメンを食べに行った（無論、チャーシューも食べた）。結果、バレて妻が激怒。離婚の決定的なきっかけになってしまったらしい。吉村作治氏が離婚した原因は、イスラム教の戒律（豚は食べてはいけない）にあったのだ。離婚の理由でさえエジプトっぽいからすごい。なお、吉村作治氏は再婚はされていない。