有名店「吉祥寺バーグ」がTikTokで炎上?生焼けハンバーグが危険であると話題に。名店の対応とは
この記事の画像はすべてお店のInstagramより拝借。
2018年5月にオープンした「吉祥寺バーグ」は、チーズをたっぷりかけたジューシーなハンバーグが人気のお店です。
特に、ライスの上にハンバーグとチーズをのせた「チーズリゾット風」のメニューが、地元でも評判を呼んでいました。
ところが、2024年12月、TikTokのグルメ動画やX(旧Twitter)で公開された映像が物議を醸します。
お店で提供されたハンバ-グの動画を見た視聴者から、「生焼けなのでは?」などと心配の声があがったのです。
この記事では問題が起きたTikTokの投稿と、お店側の対応について情報を提供したいと思います。
吉祥寺バーグとは
吉祥寺バーグは、名前の通り吉祥寺にある美味しいハンバーグを楽しめる人気のお店です。
肉汁たっぷりのジューシーなハンバーグは、一度食べたら忘れられない味わい。お店のこだわりは以下の通り
- 厳選された牛肉:旨味とジューシーさを最大限に引き出すため、最高級の牛肉を使用。
- 特製ソース:ハンバーグにぴったり合う秘伝のソースが絶品。
- 焼き加減の選択可能:お好みの焼き加減で楽しめます。
- 落ち着いた雰囲気:吉祥寺ならではのおしゃれな空間で、リラックスした時間を。
ランチやディナーにぴったりのお店として地元の方から観光客まで幅広く愛されています。
季節限定のメニューやサイドディッシュも充実しており、リピーター続出中!
ということなのですが、果たして今回一体何があったのでしょうか。
問題となったハンバーグの実態
実は、吉祥寺バーグが提供したハンバーグの動画が「どうも中身が生のままで生焼けではないか」という疑惑を向けられてしまったのです。
動画の内容
TikTokで紹介されたハンバーグ動画では、熱した鉄板の上にチーズがかけられた状態で提供され、食べる前にナイフで切ると中心部が赤い状態が映し出されていました。
ネット上の反応
「お腹を壊しそう」「これって危ないんじゃないの?」といった投稿が拡散。
中には厚生労働省が指導する「75度で1分以上の加熱基準」を引き合いに出し、生肉のリスクについて警鐘を鳴らすコメントもありました。
問題の投稿
@kogi_jp_gourmet お肉が柔らかくてめちゃ美味しかった。とにかくチーズソースたっぷり、ニンニク醬油ソースたっぷりかけてくれて最高の味が完成。 📍吉祥寺で一番有名なお店。 ハンバーグは柔らかすぎて歯茎で食べられるくらい。 ハンバーグの由来は、ドイツの都市「ハンブルク」に関連しています。ハンブルクは中世の港町で、ヨーロッパとアメリカをつなぐ交易の要所でした。この地で生まれた「ハンブルク風ステーキ」(Hamburg steak)が、ハンバーグの原型とされています。 #ハンバーグ #hamburger ♬ „The Four Seasons" - Winter - part 1 60" (Vivaldi) - Orchestra of Classical Music
店舗側のコメントと対応
「吉祥寺バーグ」の店主は取材に対し、以下のようにコメントしています。
これまでの提供方法
客自身が鉄板の上でハンバーグを焼くスタイルを採用していましたが、十分に加熱されない場合があったとのことです。
改善策の実施
指摘を受け、中心部までしっかり加熱してから提供する方法へ変更。保健所の再立ち入り検査も予定されており、安全性の確保に努めています。
こういう対応が早いのは名店の証ですね。
意見を取り入れて、すぐさま対応するところは大変に好感がもてます。
ハンバーグの「生焼け」は危険なのか?
牛肉100%のハンバーグには、腸管出血性大腸菌O157などのリスクが伴います。
特に挽肉の場合、加工の段階で細菌が内部に入り込む可能性が高いため、中心部までしっかり加熱する必要があります。
厚生労働省の基準
ハンバーグの中心部を75度以上で1分以上加熱することが推奨されています。これにより食中毒のリスクを大幅に低減できます。
食中毒のリスク
生焼けのハンバーグは、特に免疫力が弱い方や高齢者、小さなお子様にとって危険です。飲食店で提供される料理には、安全性への徹底した配慮が求められます。
生焼けの肉で食中毒になった類例
生焼けの肉を原因とする食中毒は、国内外で大きなニュースとなった事例がいくつかあります。以下に代表的なケースを紹介します。
焼肉チェーン「焼肉酒家えびす」におけるユッケ集団食中毒事件(2011年)
2011年4月、富山県や福井県などの「焼肉酒家えびす」店舗で提供されたユッケが原因で、腸管出血性大腸菌O111による集団食中毒が発生しました。
この事件では、181人が発症し、5人が死亡するという深刻な被害が報告されました。
アメリカ「ジャック・イン・ザ・ボックス」における大腸菌集団感染(1993年)
1993年、アメリカのハンバーガーチェーン「ジャック・イン・ザ・ボックス」で提供された生焼けのハンバーガーが原因で、腸管出血性大腸菌O157による集団感染が発生しました。
この事件では、732人が感染し、4人の子どもが死亡、178人以上が後遺症を負うという大規模な被害が生じました。
日本橋鰻伊勢定における食中毒事件(2023年)
2023年、京急百貨店内の老舗うなぎ店「日本橋鰻伊勢定」で食中毒が発生し、159人が被害を受けました。
この事件を受け、同店は10月末での閉店を決定しました。
これらの事例は、生焼けの肉や適切に調理されていない食品が重大な健康被害を引き起こす可能性を示しています。
食中毒を防ぐためには、肉類の中心部まで十分に加熱することが重要です。
「吉祥寺バーグ」の素早い対応は評価すべし
今回の騒動は、飲食業界全体に食品安全の重要性を改めて問いかけるものとなりました。
店舗側の迅速な対応は評価されますが、お客様の信頼を回復するには、提供方法の透明性や安全性への配慮が不可欠です。
なお、現在では改善もされており、大変に好評なお店であることから安全性は逆に高まっていると思われます。
交通の便も良いところなので、ぜひお立ち寄りくださいませ。
【お店の位置】
「吉祥寺バーグ」は、東京都武蔵野市吉祥寺本町に位置しています。JR吉祥寺駅北口から徒歩約5分、繁華街の一角にあり、アクセスの良さが魅力です。吉祥寺サンロード商店街を抜けた場所にあり、初めて訪れる方でも見つけやすい立地です。
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町2-11-7
営業時間:11:00~22:00(ラストオーダー21:30)
定休日:不定休