白濁のコンタクトで演技に深みを？！市原隼人の役作りに迫る！
NHK大河ドラマ『べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～』の第8回放送（2月23日）で、市原隼人さん演じる盲目の大富豪・鳥山検校がついに登場しました。
その圧倒的な存在感とリアルな演技に、視聴者からは「強キャラ感がすごい！」「美坊主！」といった絶賛の声が続出しました。
市原さんの徹底した役作りと、白濁のコンタクトレンズを使ったこだわりに迫ってみます。
盲目の鳥山検校を演じるために
鳥山検校は、江戸時代に幕府公認の高利貸しとして巨万の富を築いた実在の人物。
一応史実では、「鳥山検校」はコンナ人
鳥山検校（とりやまけんぎょう）は、江戸時代中期から後期にかけて活躍した盲目の高利貸しで、盲人の最高位である「検校」の地位に就いていました。彼は幕府の許可を得て高利貸し業を営み、莫大な財産を築いたことで知られています。特に、吉原遊郭の花魁であった五代目瀬川を1,400両（現在の価値で約1億4,000万円）という巨額の金額で身請けした「鳥山瀬川事件」は、当時の江戸中で大きな話題となりました。
しかし、彼の苛烈な取り立て方法は問題視され、1778年（安永7年）に江戸幕府から処罰を受け、全財産を没収された上で江戸から追放されました。
目が見えないながらも周囲を鋭く観察し、細やかな気遣いを見せるキャラクターです。市原さんは、そのリアリティを追求するために、視界を遮る白濁のコンタクトレンズを使用しました。
このコンタクトは、完全に視力を奪うわけではないものの、ぼんやりとしか見えない状態にするもの。視覚を制限することで、音や空気の流れ、相手の気配など、他の感覚を研ぎ澄ませながら演じることができたそうです。その結果、目が見えないからこそ生まれる独特の存在感が画面越しにも伝わり、鳥山検校の“すべてを見透かすような鋭さ”を見事に表現していました。
ちなみに、白濁したコンタクトレンズって市販されているの？
白濁したコンタクトレンズは、主に医療目的で使用される特別なレンズで、市販されています。例えば、虹彩欠損や角膜混濁、角膜白斑など、黒目の部分が欠損していたり白濁している方のための「虹彩付きソフトコンタクトレンズ」があります。
これらのレンズは、整容（美的観点）や羞明感（まぶしさ）の軽減を目的としており、生活の質を向上させるために欠かせない医療機器とされています。ただし、これらのレンズは医師の処方が必要であり、一般的なカラーコンタクトレンズとは異なります。そのため、使用を検討される際は、眼科専門医にご相談いただくことをおすすめします。
SNSでは「マッチョ検校！」「セクシーすぎる！」の声も
市原さん演じる鳥山検校は、ただの大富豪ではなく、見る者を圧倒する貫禄とミステリアスな魅力を持つキャラクター。SNSでは「強キャラ感がすごい！」「色気がヤバい」「イケボで鳥肌が立った」といった声が多数上がっています。さらに、筋肉質な体つきと坊主頭のインパクトも相まって、「マッチョ検校！」という愛称まで生まれるほどの人気ぶりです。
なお、市原隼人さんが筋肉質な体型を維持している理由は、役作りや自身の健康管理のために、日々のトレーニングや食事管理を徹底しているからです。
彼は役柄に応じて体型を変化させるプロ意識を持ち、特にアクションシーンや肉体美が求められる役では、筋力トレーニングや有酸素運動を組み合わせたワークアウトを行っています。また、バランスの取れた食事や十分な休息も心がけ、体調管理に努めています。このような努力が、彼の筋肉質な体型を支えているのです。
また、盲目でありながらも、相手の小さな動きや息遣いを察知するシーンが印象的で、「市原隼人の演技が神がかってる」「盲目の演技なのに、目の演技がすごい」と、細かい芝居の巧さを称賛するコメントも見られました。
市原隼人、大河ドラマ3作目でさらなる進化
市原さんは、今回の『べらぼう』が大河ドラマ3作目の出演。2017年の『おんな城主 直虎』では南渓和尚の弟子・傑山を、2022年の『鎌倉殿の13人』では無骨な武士・八田知家を演じ、それぞれ異なるキャラクターを巧みに演じ分けてきました。そして、今回の鳥山検校役では、新たな表現方法に挑戦し、さらに俳優としての進化を見せています。
市原さんは、役作りにおいて常に徹底的なリサーチと準備を行うことで知られています。今回も、盲目の演技をリアルに見せるための工夫を重ね、鳥山検校というキャラクターに命を吹き込みました。
まとめ
- 市原隼人さんがNHK大河ドラマ『べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～』で鳥山検校役を熱演し、その圧倒的な存在感が話題となりました。
- 盲目の役をリアルに演じるため、白濁のコンタクトレンズを使用し、視界を制限する工夫をされたそうです。
- 鳥山検校は、江戸時代に幕府公認の高利貸しとして巨万の富を築いた実在の人物で、特に「鳥山瀬川事件」が有名です。
- SNSでは「強キャラ感がすごい」「美坊主」「マッチョ検校」など、市原さんの演技を称賛する声が多く寄せられています。