嫌いな人が多い？岩田康誠騎手の騎乗停止処分と過去の騒動を巡る経緯。
Wikipediaより拝借。
2024年12月15日、日本中央競馬会（JRA）は岩田康誠騎手（50歳、栗東・フリー）に対して騎乗停止処分を科したと発表しました。
この処分は、前日に中京競馬場での騎乗を終え、京都競馬場への移動中にスマートフォンを使用していたという規則違反が原因です。
処分は即日適用され、当日予定されていた7鞍はすべて他の騎手に変更されました。
特に注目を集めた朝日杯フューチュリティステークスでの騎乗予定馬「ダイシンラー」は、横山典弘騎手が代わりに騎乗することとなりました。
スマートフォン使用禁止の背景
JRAは競馬の公正性を確保するため、レース開催中や調整ルーム内での通信機器使用を厳しく制限しています。
これは、外部との不適切な連絡を防ぎ、八百長などの不正行為を未然に防ぐための措置です。
過去にも類似の違反で複数の騎手が処分を受けており、今回の岩田騎手のケースも同様に厳格な対応が取られました。
規則違反で騎手が処分されたケース
田辺裕信騎手のスマートフォン使用違反（2021年）
2021年3月、田辺裕信騎手が調整ルーム内でスマートフォンを使用したとして、JRAから騎乗停止処分を受けました。
調整ルームは、騎手がレース前後に集中を高め、公正性を保つための場所であり、外部との連絡が厳しく禁止されています。
田辺騎手は開催4日間の騎乗停止処分を受けました。
本人は「知識不足だった」とコメントし、以後規則の順守を誓いましたが、同様のケースに対する警鐘となりました。
ルメール騎手の通信機器使用違反（2019年）
2019年、クリストフ・ルメール騎手が調整ルーム内での通信機器使用により処分を受けました。
このケースでは、ルメール騎手が家族と連絡を取るためにスマートフォンを使用していたと報じられています。
ルメール騎手には、開催2日間の騎乗停止処分が下されました。
この処分は、彼の意図が不正目的ではないと認められたため、比較的軽いものとなりました。
デムーロ騎手のスマートフォン使用（2018年）
2018年、ミルコ・デムーロ騎手が調整ルーム内でスマートフォンを使用し、JRAの規則に違反しました。
彼が行った行為は、不正行為や八百長と関わるものではありませんでしたが、厳格な規則に抵触したため処分対象となりました。
開催3日間の騎乗停止処分を受けました。この事件は、JRAが通信機器の使用に対していかに厳格であるかを改めて印象付ける事例となりました。
後藤浩輝騎手の通信機器使用（2015年）
2015年、後藤浩輝騎手が調整ルーム内でスマートフォンを使用したとして処分を受けました。
このケースでは、特に外部との通信内容が公正性を損なうようなものである可能性が指摘され、厳しい対応が取られました。
開催5日間の騎乗停止処分が科されました。
後藤騎手は当初処分に対して反発しましたが、最終的に規則違反を認めました。
批判される背景と過去の事例
Wikipediaより拝借。
岩田康誠騎手は、これまでにも公正性を疑問視される行為や態度が注目され、一部のファンや関係者から批判を受けています。
その背景には以下の具体的な事例があります。
粗暴な行為と暴言
2021年4月、阪神競馬場第6レースの返し馬の際、藤懸貴志騎手に対し、岩田騎手は馬で幅寄せを行い暴言を浴びせました。
この行為により、14日間の騎乗停止処分が科されました。
この事件は、騎手間の秩序を乱すものとして批判され、元JRA騎手の藤田伸二氏も「頭おかしいんちゃうか？」と激しく非難しました。
また、この事件が契機となり、岩田騎手が他の後輩騎手に対しても高圧的な態度を取っていたとする「パワハラ疑惑」も取り沙汰されました。
インタビューでの発言や態度
2022年3月19日の若葉ステークス（阪神競馬場）での勝利後、インタビューで「権利を取りましたね」との質問に対し、「いやいや、権利じゃないんです。勝つために来てるんで」と強い口調で応答。
このやり取りは視聴者から「感じが悪い」との批判を招きました。
さらに、同年のスプリングステークスでは、「全国の皆さん、炎上の岩田です」との発言を行い、報道陣を笑わせる一幕がありましたが、一部からは「不適切な冗談」との声も上がりました。
後輩騎手へのいじめ疑惑
藤田伸二氏によると、岩田騎手は藤懸騎手以外にも数名の後輩騎手に対し、継続的にいじめや高圧的な態度を取っていたとの主張がなされています。
過去には酔った状態で暴行事件を起こし、始末書を書いたとの報道もあり、岩田騎手の素行に対する疑念が根強く残っています。
JRAの対応と競馬界の信頼性維持
JRAのHPより拝借。
今回の処分は、JRAが競馬の公正性を守るため、違反行為に対して厳格な対応を取る姿勢を示したものといえます。
一方で、岩田騎手の一連の行動は、その実力に見合わない不名誉な評価を受ける原因ともなっており、ファンや関係者の間で賛否を生んでいます。
岩田騎手に対する批判がある一方で、その騎乗技術や長年の実績を評価する声もあります。
彼自身が今後どのように行動を改め、公正な競馬を支える一員として活躍を続けられるかが注目されます。