那須川天心 vs モロニー戦の判定は本当に「疑惑」だったのか?
いやあ、強いなぁ、強い。

那須川天心が判定勝ちでプロ6連勝!前世界王者モロニーを撃破「初めての打ち合い、男になれた」6回ダウン寸前も粘り発揮/ファイト/デイリースポーツ online
あれだけ強い相手に一歩も負けずに打ち合った心の強さは、見事だったと思うよ。判定だったのは残念だったけど、勝ちは勝ちさ。

色々?

那須川天心ですが「疑惑の判定」ですか?
ええーっ?確かに何度か「危ないっ!」ってシーンはあったけど、でも、最後まで押し返していたし、決して怪しすぎる!というレベルの内容ではなかったと思うが。

判定なら那須川天心有利? モロニー陣営が怒り「誰が言った?」「日本のジャッジは公平じゃないのか!」 天心には“顎”忠告「対応が見もの」/ファイト/デイリースポーツ online
ありゃあ…。これじゃあ、なんだか気持ち悪い判定と言われてしまうのも…。

最後までおつき合いいただければ幸い。
那須川天心 vs モロニー戦の判定は本当に「疑惑」だったのか?
3-0の判定は適切だったのか? 採点基準から検証
那須川天心とジェーソン・モロニーの試合は、3-0(97-93、98-92、97-93)というスコアで那須川の判定勝ちとなりました。この結果を「疑惑の判定」と考える人もいますが、ボクシングの採点基準を理解すると、もう少し冷静な評価が可能です。
ボクシングの採点は、主に以下の3つの要素で判断されます。
- クリーンヒット(有効打):相手にダメージを与えるパンチがどれだけ入ったか
- アグレッシブネス(攻撃姿勢):積極的に攻めていたか
- ディフェンス(防御技術):被弾を避ける技術があったか
この試合では、那須川がスピードとカウンターを活かし、試合全体をコントロールしました。一方、モロニーは中盤以降、攻めの姿勢を強めましたが、決定打には欠けた印象です。この点から考えると、3-0の判定は妥当だったと言えます。
日本のジャッジは公平だったのか? 海外と比較してどう評価される?
日本でのボクシングの判定は、公平性を疑われることがありますが、実際に国際的な基準と比較するとどうなのでしょうか?
海外のボクシング興行でも「ホーム判定」と言われるケースはあります。特に、ラスベガスなどの大舞台では、スター選手が有利な判定を受けることも少なくありません。しかし、日本のボクシングコミッション(JBC)は、世界的に見ても比較的厳格な基準を持っており、過去にも日本人選手が国内で不利な判定を受けた例もあります。
今回の試合では、すべてのジャッジが那須川に勝利をつけているものの、試合内容を振り返ると、モロニーに大きく傾くラウンドは少なかったことがわかります。海外の評価を見ても、疑問視する声はあるものの「完全な誤審」とする意見は少数派のようです。
「日本寄りの判定」という指摘は事実か? 採点データを分析
試合後、モロニー陣営から「ジャッジの教育が必要」との発言がありましたが、採点データを見てみると、日本寄りの判定だったかどうかは慎重に考えるべきです。
試合のラウンド別採点を見ると、各ジャッジがモロニーに与えたラウンドは2~3ラウンド程度。特に6回にはモロニーが那須川を追い詰める場面がありましたが、ダウンを奪うには至らず、逆にカウンターを被弾する場面も見られました。
これを考慮すると、「日本寄りの判定」と断定するのは難しく、那須川が優勢だったラウンドが多かったため、ジャッジの判断も妥当だったと見ることができます。
これまでにもあった疑惑の判定
そもそも疑惑の判定とはなんだろうな?それについて、「疑惑の判定」と言われてしまっている試合について、知りたいと思う。

村田諒太 vs ハッサン・ヌダム戦(2017年5月20日)
試合形式:WBA世界ミドル級王座決定戦
開催地:東京・有明コロシアム
結果:ハッサン・ヌダムが2-1の判定勝ち(116-111、115-112、110-117)
疑惑の判定とされた理由
この試合では、村田諒太が試合を優勢に進め、4回にダウンを奪いました。しかし、最終的に2-1の判定でヌダムに軍配が上がり、「疑惑の判定」として大きな議論を呼びました。特に以下の点が問題視されました。
- ヌダムのダウンが軽視された
- ジャッジのスコアが極端だった
- WBA会長が誤審を認める異例の事態
WBA会長が公式に認めるってのは、すごい話だな。

モロニー陣営の不満は正当か? 具体的な発言内容とは?
「ジャッジの教育が必要」とはどういう意味か? モロニー陣営の主張
試合後、モロニー陣営のアンジェロ・ハイダー氏が「ジャッジの教育が必要」と発言したことが話題になりました。これは、日本のジャッジが適切な採点をしていないという不満の表れと考えられます。
モロニー陣営が天心戦の判定に苦言「ジャッジの皆さんに教育を」(デイリースポーツ)|dメニューニュース(NTTドコモ)
しかし、ボクシングでは「勝った側が不満を持つことは少なく、負けた側が判定に異議を唱えるのはよくあること」です。過去の世界戦でも、敗者側の陣営が判定に異議を唱えるケースは多々あり、特に僅差の試合では議論が白熱しやすくなります。
モロニー自身は試合内容をどう評価しているのか?
モロニー本人は、試合後のインタビューで「勝てる試合だった」と発言しています。ただし、大きな抗議行動には出ておらず、スポーツマンらしく敗戦を受け入れた様子も見られました。
彼の発言から察すると、完全な誤審とは思っていないが「勝てる試合だった」との思いが強かったと考えられます。
「ナスカワは素晴らしい選手だが…」 傷心の敗者モロニーが再戦要求「バンタム級12Rでやれば勝てる」判定に不満げ - ライブドアニュース
判定後の会見での怒りは本物か? それともパフォーマンスか?
会見でのモロニー陣営の怒りは、ある程度「ビジネス的な意味合い」も含まれている可能性があります。ボクシングでは、敗者が次の試合につなげるために「リマッチを要求する」ことはよくあります。
今回のモロニーの発言も、今後のキャリアに影響を与える可能性があるため、感情的になった部分と戦略的な発言の両方が混ざっていたと考えられます。
まとめ
試合を振り返ると、3-0の判定は那須川のスピードとカウンターを考えれば妥当なものであり、明確な誤審とまでは言えません。
- ボクシングの採点基準に照らしても、那須川の勝利は自然
- 海外のメディアも「明確な誤審」とは見なしていない
- モロニー陣営の発言は、リマッチを見据えたものと考えられる
SNSでは「疑惑の判定」との声もありますが、実際の試合映像を見た上で判断することが重要です。
早い話が、最初に出たYahoo!知恵袋に対する、この回答で良いってことだな。

今回の記事は以上だ。最後まで読んでくれてありがとう!!