携帯・スマホ

なぜ、今の時期に「realme」が日本参入となったのか。その背景を考察する。

日本に新たに参入する

「realme」とは?何か。

 

聞きなれないメーカーだと思ったら、日本に新たに参入する中国のメーカーさんだ。

 

中国スマホ、相変わらず強いよね。

 

「realme」とは何ぞや、と調べてみた。

 

「realme」とは

「realme」は中国のメーカーだ。

 

OPPOのインド向けの低価格端末ブランドとして誕生。

 

OPPOスマートフォンブランドから、2019年独立。

 

世界各国で、スマホだけでなく様々なIoT製品を販売。バッグやスーツケースなど幅広く展開している。若年層をターゲットに絞っている。

 

新鋭ながら、世界のスマホシェア7位(3%)にランクイン。ユーザー数5,000万。61か国で販売。フィリピンとマレーシアでは、シェアトップ3入り。

 

コーポレートカラーはイエロー(黄色いレイアウトが特徴)

 

 

イエローだな。戦隊モノでいうところの一番微妙なポジションだ。

しかし、このメーカー。中国スマホらしい「コスパが良い。いわゆる高性能かつ低価格」。

果たして、日本ではどのような展開を見せてくれるのか?

 

まずはIot製品および周辺機器から

残念ながらスマホの販売からではなくて、IoT製品および周辺機器から日本参入を始める。

 

スマートウォッチ「realme Watch S」

 

 

ワイヤレスヘッドホン「realme Buds Air Pro」

 

モバイルバッテリー「realme Power Bank 2」

 

など、合わせて5製品を日本に紹介する。

 

まずは知名度をあげるために、スマホ以外の馴染みやすい機器で「realme」を知ってもらおうという試みだ。日本市場における需要を確認したいとの思惑もある。

 

エントリーからハイエンドまで

「realme」が最近、海外で展開しているスマホを見てみた。

 

まずは、「realme GT 5G」(2021年3月発売)

ディスプレイ 6.43インチ FHD+有機ELディスプレイ
120Hzリフレッシュレート
サイズ 73.3(W)×158.5(H)×9.1(D)/8.4(D) mm
重さ 186g
SoC Snapdragon 888
RAM 8GB/12GB
ROM 128GB/256GB
カメラ 超広角6400万画素
広角800万画素
マクロ200万画素
バッテリー 4500mAh
生体認証 指紋認証
その他 イヤホンジャックあり
Type-Cケーブル

 

Xaoimiを彷彿とさせるようなスペック。価格は4万円台。これもまた中華スマホらしい。

 

「realme Q2i 5G」1万円台

ディスプレイ 6.5インチ HD+
サイズ 76(W)×164.4(H)×9.1(D)/8.6(D) mm
重さ 190g
SoC MediaTek Dimensity 720
RAM 4GB
ROM 128GB
カメラ 超広角1300万画素
広角200万画素
深度測定200万画素
バッテリー 5,000mAh
生体認証 指紋認証、顔認証
その他 イヤホンジャックあり
Type-Cケーブル

 

こちらは1万円台。エントリー機ではあるが、性能は十分。やはり中国スマホは従来のエントリー、ミドル、ハイの枠組みを壊しに来る。これで1万円は異常だ。

 

「realme 8 pro」2万円台

ディスプレイ 6.4インチ FHD+有機ELディスプレイ
120Hzリフレッシュレート
サイズ 73.9(W)×160.6(H)×9.1(D)/8.1(D) mm
重さ 176g
SoC Snapdragon 720G
RAM 6GB/8GB
ROM 128GB
カメラ 超広角1億800万画素
広角800万画素
マクロ200万画素
バッテリー 4500mAh
生体認証 指紋認証
その他 イヤホンジャックあり
Type-Cケーブル

 

若年層をターゲットにしぼった場合、価格は抑え気味になる。性能的には、『優等生』飛びぬけて何かができるわけではないが、普通に使う分には何一つ問題ないはず。

 

ただし、中国スマホでよくあることだが、防水/防塵がおざなりにされている感がある。そのあたりが欠点らしい欠点か。

 

日本参入の壁

「realme」は今後スマートフォンを導入するかどうかまだわからないが、日本に参入するにはいくつかの壁がある。

  • おサイフケータイに対応できるか
  • 防水/防塵性能を付け加えられるか
  • 日本のメーカーとの競合
  • 日本の若年層に広がるiPhoneのシェアを奪えるか

コロナ下であることで、国民のサイフの紐が固いというのも、逆風となる。

 

realmeow

2020年12月に投入されたマスコットキャラクター「realmeow」

 

ネコキャラ。なんでネコかは知らん。

 

なんでも、ファインディング・ニモの有名なアニメーターMark A.Walsh氏が協力して生み出されたらしいよ。

 

「永遠の18歳のオスの猫」らしい。

 

今ここに来て、日本参入の理由

なぜ、今の時期に日本に参入するのか。

 

理由は簡単で、スマホの2年縛りなどの契約が極限に弱められたからだ。

 

以前は2年縛りなどの制限を課して、日本の通信事業者(主にMNOつまりキャリア)がユーザーを囲い込んでいた。

 

2年縛りを課す代わりに、スマホ代を極端に割引したり、0円にしたりする。ユーザーの流動性は大きく損なわれることになる。

 

そんな閉鎖的な空気であったのが、2019年の法改正で変わった。完璧とは言いがたいが、端末と通信料が切り離されることになったのだ。

 

さらに今現在のこの官製の携帯代金値下げの波。新料金プラン。

 

閉鎖的だった日本市場が、今大きく揺れている。

 

海外スマホにしてみれば、今こそが参入のチャンスだ。

 

果たして、「realme」だけにとどまるだろうか。他にも海外メーカーが日本に切り込んできてもおかしくない。

 

それはユーザーにとって、明らかにプラスとなるはずだ。

 

今後「realme」がどのような動きをするか、おっさんなりに見守っていきたい。

 

今回は以上だ。最後まで読んでくれてありがとう!!

-携帯・スマホ

© 2023 a-little-effort.com Powered by AFFINGER5